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【6月理事長メッセージ】


 ダーウィンの「種の起源」によれば、「この世を生き延びられるのは、最も強い種でもなく最も賢い種でもない、変化に最もよく適応できる種である」とあります。今まさに時代の様相が急速に変化しており、価値観そのものが大きく変貌しようとしている中、国の形や地方の在り方が問われていると同時に、企業や組織においても変化を求められており、生き残りをかけ様々な企業・団体が改革に取り組んでいます。

  アメリカに目を向けると、100年の歴史を誇りアメリカ繁栄の象徴だったGMが破綻しました。かつて「わが国にとって良いことはGMにも良いこと。逆も真なり」と豪語していた巨大企業がなぜ終焉を迎えたのでしょうか。同じ老舗製造業のIBM・GEは、事業の入れ替えなどで変容を遂げたようですが、GMは最後まで変化を拒み、旧態依然とした企業体質からの脱却を図ることができなかったからではないでしょうか。

  オバマ大統領はすでにチェンジではなく、チャレンジへと舵を切っているように感じます。様々な政策を立案・実行する中、GM・クライスラー破たん問題においても、新たな産業構造を構築するべく、環境政策を前面に押し出し積極的な技術開発を推進する姿勢を打ち出し、国を挙げて自動車業界の改革に挑戦し始めています。

  改革とは、抜本的な見直しを図り、より良いものに変えていくことであり、トヨタ自動車を筆頭に日本企業が得意とする、悪いところのみを変える改善とは異なります。変化を好まない保守的な日本人は「和をもって貴し」という言葉があるように、先鋭な対立や抜本的な議論を避ける風土があり、改善は得意でも改革は苦手なように感じます。

  改革には、制度やルールを変える場合と、人に焦点を当てる意識改革があります。しかし、いくら制度やルールを変えてみても、人の意識や習慣が変わらなければ改革にはなりません。同時に、人の意識がいくら変わっても、制度やルールが変わらなければうまくいきません。二つを同時に行うことができればよいですが、実際に両方行うことは容易ではありません。

  それならどちらを先に行うべきなのか、また優先するべきなのかを考えると、「企業は人なり」「人こそが組織の活力の源泉」と言われるように、何よりも優先すべきことは人にあります。人の意識を変えることを優先し、その人の影響力を持って企業や組織を改革することが望ましいでしょう。

  間違ってはいけないことは、「不易流行」という言葉があるように、人が変わり、時代が変わろうとも、変えてはならないものとして、創始の精神、先達の想い、意義、目的などがある一方で、時代の変化と共に、その想いや目的を具現化する手法・手段を変えていくことが重要であり、常に新しいものを求め、古いものすべてを変えていくということではありません。「変えるもの」と「変えてはならないもの」を見極める見識が必要であるということです。

  それぞれが帰属する企業や組織、そして枚方青年会議所という団体においても、急速に変化する社会情勢と共に、常に改革・改善・改良を通じて、より良いものへと変化し続けなければなりません。過去の信頼・実績にあぐらをかいて、現状にしがみつき続けることや、摩擦や失敗といったリスクを恐れ、安易な妥協や自らの保身に走る、加えて伝統を重んじるばかりに保守的になりすぎると、GMのように衰退していくのではないでしょうか。

  過去を変えることはできませんが、未来は変えることができます。そのためには常に目標を持って「変える努力」に加えて、急速に変化する現代社会ではさらなる「ギアチェンジ」を行わなければなりません。そして、何事においてもやり遂げる勇気と情熱を持ち続け、諦めずに行動することこそがチャレンジするということではないでしょうか。

  チェンジからチャレンジへ、前向きに取り組もう!

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